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Last-modified: 2012-11-05 (月) 14:12:35 (2446d)
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むかしつ【無過失】
 過失がないこと。
むかしつせきにん【無過失責任】
 過失が無くても、責任を負うという原則。製造物の欠陥により損害が生じた際の製造業者の損害賠償責任について定めた製造物責任法などは無過失責任である。
 民法では709条は、故意や過失があった場合には相手方に損害賠償をしなければならない、と定めている。これは、反対に言えば故意や過失がなければ、損害賠償をしなくてよいということでもある。
 例えば、PCに欠陥があり、その欠陥が原因で損害が生じたとする。しかし、PCの製造者がその欠陥の発生は細心の注意と最新の技術をもってしても予見できず、結果として誰もが回避不可能であった、と言ってしまうと、PCの製造者には過失がないということになる。
 一方で、加害者に故意もしくは過失があったことは被害者が証明しなければならない。しかし、PCの製造者が過失はないと主張されれば、これを覆すことは困難になる。そこで、被害者救済のために、多くの裁判では、欠陥の存在をもって過失があったと認定していたが、米国や欧州の動向を受けて過失がなくても欠陥があれば責任を負うという無過失責任を製造物責任法で定めた。
 このほか、大気汚染防止法、水質汚濁防止法、民法717条(土地の工作物等の占有者及び所有者の責任、718条(動物の占有者等の責任)なども無過失責任である。

民法関連条文

(不法行為による損害賠償)
第709条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

(土地の工作物等の占有者及び所有者の責任)
第717条 1.土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。
2.前項の規定は、竹木の栽植又は支持に瑕疵がある場合について準用する。
3.前二項の場合において、損害の原因について他にその責任を負う者があるときは、占有者又は所有者は、その者に対して求償権を行使することができる。

(動物の占有者等の責任)
第718条 1.動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたときは、この限りでない。
2.占有者に代わって動物を管理する者も、前項の責任を負う。